令和7年の年頭にあたり、慎んで新年のご挨拶を申し上げます。
また、旧年中は富山ドリームスに格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年1月1日に発生しました能登半島地震から今日で1年が経ちました。
今もなお残る地震の爪痕を目の当たりにすると、このような大変なときに私たちがハンドボールをしていていいのか、ハンドボールより前にやるべきことはないのかと葛藤していたことを思い出します。
そんな中パリで行われた4年に一度のスポーツの祭典、オリンピック・パラリンピックで、スポーツを通して見ている人に勇気や感動、そして私も頑張ろうという生きる活力を与えてくれる、そんな日本選手団の姿がありました。私はその姿にすごく心を打たれ、我々富山ドリームスも地域の皆さんに勇気と感動を、そして生きる活力を与えられるようなプレーがしたい、そうやって少しでも地域の復興に貢献しよう、少しでも皆さんに元気になってもらえるよう全力でプレーをしよう、それが今の富山ドリームスにできることだと考え、1年間ハンドボールと向き合ってきました。
ですが、元気を与えてもらったのは私たちの方でした。地震の被害でそれどころではないはずなのに、私のためにたくさんの方が会場に足を運んで声援をくださいました。試合終わりにはたくさん話しかけてくださり、こんな状況でも応援してくださる皆さんの存在が本当にありがたかったことを思い出します。
当たり前のように日常生活が送れること、当たり前のように練習・試合ができることがどれだけ幸せなことなのかということを改めて痛感した1年でした。
まだまだ復旧・復興への道のりは長いですが、1日も早く皆さんの日常が取り戻されるよう、私たち富山ドリームスも微力ながら尽力いたします。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
富山ドリームス 2024-2025シーズンキャプテン
背番号25・仲⾈井 裕貴(氷⾒伏⽊信⽤⾦庫)